rakumoの社長日記

「わずらわしいひと手間を、楽しい一瞬に変える」をメッセージに、仕事を楽しく生産的に変化させるクラウドサービスを提供するrakumo代表のブログ。

第4回横浜国立大学アプリコンテストに参加してきました

私は横浜国立大学(私の出身校でもあります)で数年前に設立された校友会の理事を数年前より務めさせて頂いていますが、その中で在校生を中心とした学生チームによるWeb、スマートフォンアプリのコンテストである横浜国立大学アプリコンテスト(YAC)の実行委員長を担当させて頂いています。

第1回は現在学長でいらっしゃる長谷部先生が始められましたが、より積極的に学生の活動を支援していくため、第2回からは卒業生の協力を得るべく校友会で実施をお引き受けし、大学の協力の下運営を行っており、今年で無事第4回を迎えることができました。スポンサードを頂いた各社の皆様や、審査員としてご協力を頂いた皆さんには本当に感謝しております。この場を借りて、お礼申し上げます。

イベント自体は校友会の学生幹事グループで運営されており、彼らの不断の努力もあり、今年は私も開催ギリギリのところで少しお手伝いをするぐらいで運営に漕ぎつけることができました(こういったイベントを通じて、学生のマネジメント力が育成されるのを見られるのも、このイベントの支援に携わる魅力の1つです)。イベントの司会には横浜国立大学フェリス女学院大学放送研究会のご協力を頂くなど、様々な学内外のサークルが協力して開催されるのも、このイベントの魅力の1つです。

当社も少しでも学生のソフトウェア開発、ひいてはイノベーションへのモチベーション向上に繋がれば、ということで3年連続でスポンサーを引き受けさせて頂いています(イベントのページ)。

今年はコンテスト告知が弱かったこともあり、応募自体は昨年よりも少ないのが少し残念だったのですが、昨年受賞出来なかったチームが応募するケースが散見され、そういったチームが昨年に比べて著しく成長した作品を発表していたのがとても印象的でした。

実際、今年のソフトウェア開発部門の優勝チームは昨年も出場したチームでしたが、様々な汚れの写真をスマホで撮影し、それを機械学習を利用した画像分析で種類を判別、汚れの掃除法を提案するというアプリを開発しており、既にGoogle Playにも登録済み、という完成度の高さでした。

以前からあった「企画部門」「ソフトウェア開発部門」に加えて、学生の求めに応じて新設された「ハードウェア部門」も今年の魅力の一つでした。この審査のために、ハードウェアベンチャーの雄、Cerevoの岩佐さんにも審査をご協力頂きましたが、的確なコメントや審査に優勝チームの傘のレンタルサービスを提供する「傘ホーダイ」のチーム他、出場者の満足度もとても高かったように見受けられました。

こうしたイベントの運営は本当に大変ですが、いつも冒頭でお話する通り、日本のIT産業を大きく変化、成長させていくためにはシリコンバレーと同様、Pay it forwardの精神で後進に貢献していくことがとても大事であると思っています。私も様々な方から頂いたチャレンジする機会から得た知見を、少しでもいろんな人に共有していければと考えて、YACにも関わらせて頂いています。

YACは一般観覧も受け付けていますが、いろんな参加者の方からのご質問が学生を育てるものだと思っています。来年もまた開催されるかと思いますので、その際はご興味をお持ちのIT関連の方々にはご参加頂ければと思っています。

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企画部門優勝のチーム「はまっきだ」。待ち合わせアプリ「君の場は」の企画でしたが、自作のビデオによるプレゼンや、モックまで作りこんでいた点が優れたアイディアをより具体的に見せてくれました。

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画像で汚れ判定と掃除法を提案してくれる、チーム「くあっど」の"Let's clean up!"。iOSコンソーシアムから来て頂いた審査員の富田さんにも好評を頂きました。iOSでも作ってもらえるといいですね。まだリリース前なので不安定なようですが、アプリはGoogle Playこちらからダウンロード可能です。

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様々な大学メンバーの連携で提案された、ハードウェア部門優勝の「傘ホーダイ」。傘レンタル用機材の実機を持ち込んだデモが秀逸でした。審査員の岩佐さんからは「そもそもメンバーとして様々な知見を持った人が7名も集まったこと自体が素晴らしい」とのコメントも。

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手前みそですが、rakumo賞を贈賞したチーム「N」の見守り君1号。家に帰ってきた人を認識して、メッセージをTwitterに投稿してくれるシステムでした。ちなみに賞は、当社の事業にちなんでGoogle Cloud Platformの$500分の利用権です。

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懇親会では今回審査員を務めて頂いたCerevoの岩佐さんやイベントをご支援頂いている長谷部学長や田名部情報基盤センター長、ほか皆さんとも広くお話させて頂きました。

来年もよりレベルの上がったイベントになるよう、来年の学生の皆さんに期待しています!